むちうち症の治療は早期開始が重要
むちうち症」という名称は病名ではありません。
ムチで打ったように車の衝突などで首が強烈に前後に振られた事を差しており、診断名ではなく受傷機転を示して いる用語にすぎません。 医学的にはむちうち症の多くは「頚椎捻挫」や「外傷性頚部症候群」と診断されま すが、簡単にいえば首、肩、背骨にかけた骨と筋肉・腱のつなぎ目(関節)に負荷 のかかる捻挫状態のことを指します。
むちうち症の症状の種類
そのため、ムチで打ったように首が激しい前方屈曲と後方進展(頭の重さはポーリングの玉と同じくらいです)を起こし関節の許容範囲を超えた過度の動きが加えられたため、患部に炎症を引き起こされ首・肩に痛みと張りを感じます。
また、捻挫の外傷によって起きる患部の筋骨格の崩れが自律神経系を圧迫することにより、頭痛やしびれ、何気ない動作での首の過度の痛みなど引き起こす場合もあります。
脳に近い部位でもありますので、めまい・吐き気など首だけの症状で収まるという訳ではありません。
これらの症状の種類や度合いによって治療方法は様々です。患者様の訴える痛みがどのような症状によって引き起こされるのか治療方針を定める適切な診断が必要です。
事故直後は興奮状態が続き首の痛みに気が付かないケースが非常に多くみられますが、後になって症状が現れる事が多く治療が長引いてしまう可能性がございますので、事故に遭われてしまった場合はすぐに専門家に診てもらいましょう。
交通事故などによる『むちうち症』は早期の治療開始が重要になります。